就学前の幼児へのSTEAM教育を理解しよう

STEAM教育と幼児 材料 STEAM教育

文部科学省以下ページで「STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進」がなされています。

STEAM教育は、「社会に開かれた教育課程」の理念の下、産業界等と連携し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていく高度な内容となるものであることから、高等学校における教科等横断的な学習の中で重点的に取り組むべきものですが、その土台として、幼児期からのものづくり体験や科学的な体験の充実、小学校、中学校での各教科等や総合的な学習の時間における教科等横断的な学習や探究的な学習、プログラミング教育などの充実に努めることも重要です。さらに、小学校、中学校においても、児童生徒の学習の状況によっては、例えば総合的な学習の時間における児童生徒の課題解決の姿をイメージしながら、教科等横断的な学習の中でSTEAM教育に取り組むことも考えられます。その際、発達の段階に応じて、児童生徒の興味・関心等を生かし、教師が一人一人に応じた学習活動を課すことで、児童生徒自身が主体的に学習テーマや探究方法等を設定することが重要です。

出典:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/mext_01496.html

ここの文章に「その土台として、幼児期からのものづくり体験や科学的な体験の充実、小学校、中学校での各教科等や総合的な学習の時間における教科等横断的な学習や探究的な学習、プログラミング教育などの充実に努めることも重要です。」と幼児期からの土台作りも大切であるという旨が記載されています。

STEAM はあなたの未就学児のお子さまとどのような関係があるのでしょうか?

STEAMとは?

STEAM は、科学(Sience)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術(Art)、数学(Mathematic)の英語の頭文字をとったものです。これらのいくつかは、幼児が理解するには高尚に思えるかもしれません。まだ幼児は、掛け算やコンピューターの仕組みを理解する準備ができていない可能性があります。

しかし、遊びやディスカッションを通じてSTEAM教育のスキルと概念を探求し、それらのスキルをより多くの遊びを通じて適用することで、将来の学習のための強力な基盤を構築することができるのではないでしょうか。

幼児にとって

  • 科学は調査と質問への回答を奨励し、多くの場合、実験を伴います。
  • テクノロジーとは、クレヨンや定規などの単純なツールだけでなく、顕微鏡やコンピューターなどのより複雑なツールを使用することを指します。
  • エンジニアリングとは、問題を認識し、解決策をテストすることを指します。
  • アートは創造性を促進し、子供たちが学習している概念を説明できるようにします。
  • 数学は数字だけでなく、パターン、形、組織化スキルなども扱います。

なぜ幼児はSTEAM科目を学ばなければならないのか?

子どもたちは多くを学ぶことができます。幼児ではありますが、STEAMの科目の基本的な概念を学ぶ能力を持っています。就学前教育機関やその他の保育提供者は、STEAMのスキルと概念を早期に育成し、遊びとディスカッションの継続的な機会を通じ、それらを構築する必要があると考えています。

子供たちが就学前にSTEAMの概念に取り組む際に学ぶスキルは、人生の多くの側面で応用可能であり役に立ちます。

たとえば、観察、仮説、批判的思考などのプロセス技能(課題遂行を論理的に順序立て,適切な道具や材料を 選び使用し,問題が起こったときには適切に対処する目的指向的行為)は、数学と科学の基本的なスキルですが、あらゆる教科の学習に役立つスキルでもあります。

STEAMを操れる人材は今後需要がある。

20年後の自分の子供の人生について考えたことはありますか? ある意味では、子どもたちが大人になったときにどのようなキャリアの選択肢があるか想像するのは難しいですが、 確かなことは、科学、技術、工学、数学のスキルがますます重要になるということです

幼児にSTEAM教育と英語教育を提供している我々のSteam English for kidsのような早期教育提供者(←この言い方はもう少し考えないといけませんが・・・)にとって、また大人である私たちは、子供たちが後に直面する現実に備えることが責任の一つとしてあると考えています。

幼い子供たちにとって、STEAM はどのようなものであるべきか?

STEAMでの私たちのアプローチの重要な部分は 、適切な時期に適切な活動を子供たちに紹介することです。発達の準備ができたら、子供たちに新しいスキルと概念を紹介し、楽しく自然に学習できるようにします。

科学、技術、工学、芸術、数学は日常生活の一部です。ですから、子供たちが本、ディスカッション、実験、アートプロジェクト、教育ゲームなどを通じて、これらのテーマを毎日総合的に探求することは理にかなっています。この方法は、STEAM科目または任意の科目の指導を 1 日または 1 週間の特定の時間だけに制限するよりもはるかに効果的です。

STEAMを家庭で教える方法は?

あなた自身がSTEAMが日常生活の中でどのように発生するかを探し、それをお子さまに示唆してみてください。例えば、屋外を歩いているときに季節がどのように変化するか、食料品の買い物中に果物や野菜がどこから来るか、一緒に読んだ本の写真を構成するさまざまな色について話しをしたり。。。

また質問をすることは、基本的な STEAM スキルを奨励する優れた方法です。
教えるのではなく”どうして…だと思う?” ”これをするともっと○○になるかな?”など、興味を深く掘っていく、もしくは広げていけるような足場架けをしてあげてください。そして保護者のみなさま自身がワクワクしてきたらお子さまの「知りたいという」知的好奇心や学びへの意欲はどんどん膨らむはずです。質問は、STEAMの各要素を把握する上で重要な調査と批判的思考を引き起こします。

そして、アートを通じて創造性を育んだり、子供向けの楽しい科学活動を試すことは、家庭にSTEAM学習を取り入れる良い方法だと思います。

例えば、以下のようなアクティビティでは、材料を選ぶ→ものをつくる→作ったものを動かしてみる→遊んで終わりではなく、より早く走らせるように改良する→また動かしてみる→改良するといったような遊びの中でSTEAMを楽しむことができます。

以下のボートレースのアクティビティでは、ご自宅にある廃材などで、ご自宅の中でSTEAMを実践することができます。まだ小さな子どもたちにとって、おうちの中は素晴らしい五感の体験ができるプレイエリアでもあるのです。

<STEAM要素を取り入れたボートレースアクティビティ

1.動くボートを作るために考えられる材料を探してみる。
船体はどのような素材がいいのか?どういうものが水に浮くのか?早く進むための材料は何を利用すればいいのか?など考えながら選んでみたりするのもいいと思います。

牛乳パック/発泡トレー/プラスチックカップ/ヨーグルトカップ/ プラスティックボトル
プラスチックストロー
ゴム
風船
竹串
テープ など
材料を収集し、いくつかの小さなボートを設計および作成します。

2.ボートレースをどこで開催するかを考える。
・台所の流し
・水の入った鍋
・お風呂
・ベランダで、子ども用プールを用意する など

ボートが組み立てられたら、各家族に水を満たした浴槽または鍋にボートを入れてもらいます。ボートに向かって「風」を吹かせて、創造物がどれだけ速く移動するかを確認します。

どちらのボートが速いか、またその理由について考え話し合い、より速いボートを作る。こんなことからでも、自宅での探索遊びが可能です。これを通じて、STEAM学習を促進することもできます。

子どもたちは、科学、技術、工学、芸術、数学に取り組むことで、すべての教科を学ぶための強力な基盤を築いています。あなたとあなたの子供の教師からの少しの指導で、あなたの若い探検家(子ども)は「STEAM」と「生涯学習」への興味を育むでしょう。

この機会にSTEAM English for kidsのスクールにアクセスして、お子さまの新しい興味の開発や、あなたのお子さまの年齢に適切な、STEAM教育を日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

興味のある方はお気軽にご相談ください。

STEAMを通して楽しみながら英語を学ぶ。
STEAM English for kids

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