STEAM教育とは
STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の5つの領域を融合した教育手法です。
従来の教育では、各教科を独立して学習することが一般的でした。しかし、現代社会では、科学技術の進歩や社会の変化が著しく、文系・理系といった枠にとらわれない、幅広い知識とスキルを持つ人材が求められています。
STEAM教育では、5つの領域を有機的に連携させることで、論理的思考力や問題解決能力、創造性、コミュニケーション能力などの育成を目指します。
また、以下のような非認知能力が育まれることも期待されています。
- 論理的思考力や問題解決能力の育成
- 創造性の育成
- コミュニケーション能力の育成
- 他分野の知識やスキルの相互理解
- 社会課題の解決につながる思考力の育成
STEAM教育と幼児期教育
幼児期は、人間の脳の発達が著しく、あらゆることを吸収しやすい時期です。STEAM教育は、幼児期にこそ効果的な教育手法であると考えられています。
幼児期のSTEAM教育では、以下のことに重点を置きます。
- 好奇心や探究心の育成
- 五感を活用した学び
- 協働学習
幼児期の具体的な実践例はこちら
保育園・幼稚園でのSTEAM教育
保育園・幼稚園では、STEAM教育を遊びや体験を通して取り入れることで、好奇心や探究心、五感を活用した学び、協働学習の育成を目指しています。
具体的な実践例としては、以下のようなものが挙げられます。
- 自然観察
- 工作
- 絵画
- 音楽
- ダンス
幼児期のSTEAM教育のポイント
幼児期のSTEAM教育では、以下の点に留意することが大切です。
- 子どもの興味や関心を引き出す
- 子どもが主体的に学べる環境を整える
- 子ども同士の協働学習を促す
小学校・中学校・高校でのSTEAM教育
小学校・中学校・高校では、STEAM教育を授業に取り入れることで、論理的思考力や問題解決能力、創造性などの育成を目指しています。
具体的な実践例としては、以下のようなものが挙げられます。
- ロボットプログラミング
- プログラミング
- 科学実験
- ものづくり
- デザイン
近年、AIやIoTなどの急速な技術進展により、社会が激しく変化し、多様な課題が生じています。そのような社会において、文系・理系といった枠にとらわれず、様々な情報を活用しながらそれを統合し、課題の発見・解決や社会的な価値の創造に結び付けていく資質・能力の育成が求められています。
自分で課題を見つける、自分で解決できる方法を考える、論理的思考力を鍛えるなど、今からでも取り組んでいきたいです。
STEAM教育は、このような資質・能力を育む教育として注目されています。
今回は、STEAM教育とは何か、そして保育園・幼稚園・小学校での実践例についてご紹介しました。その他関連記事も掲載してますので、是非ご覧くださいね。