ブラック ホールの最初の画像が撮影されました。ブラックホール撮影に欠かせない、アルゴリズムの開発に携わった1人がケイティ・バウマン(Katie Bouman、本名キャサリン・ルイーズ・バウマン)さん。※このプロジェクトメンバーの中に他にも女性がいます。
この女性はブラックホールの画像を造るためのアルゴリズム開発と、ブラックホールの画像を初めてとらえることに成功したグループの中の一員です。この画期的なアルゴリズムの功績が認められているコンピューター科学者は、29 歳の MIT卒業生です。
この大きな成果は、STEM/STEAM 分野における多様性の必要性と、私たちの世界がますますテクノロジー主導になるにつれて、これからの世代が STEM/STEAM 分野に参入する大きな必要性を浮き彫りにしています。
では、親として子供を科学、技術、工学、数学 (別名 STEM) に触れさせるにはどうすればよいでしょうか?
じつは、それはとても簡単なことで、思う存分子どもたちを遊ばせてあげることなのです。幼少期では遊びの中にSTEAM要素が豊富に含まれているのです。
「遊びを通じて学びを強化する」おもちゃ
赤ちゃんや幼児のSTEMスキルは、身の回りの世界を探索し学習することで自然に発達することをご存じでしょうか。
遊びの種類は幅広く、その中の一つに「おもちゃ」があります。私たちは、おもちゃやアクティビティを通じて、STEMの基礎を楽しく育む方法を乳幼児・幼児に体感してもらうことができます。世界中の玩具メーカーは、幼い頃からSTEM/STEAMへの関心を育むために、遊びを通じて学習を強化する製品の製造に注力しています。
おもちゃは科学や数学などが楽しく興味深いものであることを子供たちに示すと同時に、彼らに自信を与えることで、STEAM 関連のキャリアを追求することに関心のある新世代を育成するのに役立ちます。
STEMはコーディングやロボット工学だけではありません。「A」のアートが STEMに追加されて STEAMとなり、問題解決において「創造性」が果たす役割が強化されます。これは、将来この種のキャリアを追求しようとする人にとって重要なスキルだといえるのではないでしょうか。
STEAM教育の要素が入っているおもちゃ、なんだか使ってみたくはありませんか? では、次に0歳から3歳ぐらいまでの幼児・乳幼児たちがSTEAM教育の活動に使えるものをいくつか紹介します。
個人的な見解で、乳幼児へのSTEAM教育の学習用の知育玩具(おもちゃ)はシンプルで、オープンエンドなものが望ましいと思っています。遊びの幅が広く、”このように使って遊ぶ”と定められていないおもちゃ(材料)です。実は高級なおもちゃなんて買わなくても、この時期はおもちゃ(材料)の使い方次第で長く楽しく遊べられます。もう一つのメリットは、そのようなおもちゃは幼児期に必要な五感の体験をふくめ、その時期に発達させたい細かい運動能力を発達させるのに適しています。
1.スタッキングカップ
0歳から使えます。スタッキングカップでは、形・大きさ・数などを意識して取り組んだりもできます。
どのようにすれば積みあがるか?どのようにしたらカップをかたずけられるか?何個積み上げているか?様々な種類のスタッキングカップがあるので、砂場遊びにつかったり、お風呂でお水遊びにつかったり、1つのおもちゃでたくさんの遊びを考え付くことができます。制限のない遊びで楽しみは尽きません。
2.おりがみ・新聞・包装紙など
くしゃくしゃにした時の音を聞いたり、自分で丸めてみたり、狙った形に切ってみたり、口に入れない年齢になれば、思う存分紙を破ったりできます。
また折り目を付けられるようになれば、いろんな形をつくったりしてみても楽しいです。
3.粘土
手でこねてみる。ちぎってみる。つぶしてみる。形を整えてみる。また、色がついていたら混ぜてみて色の混ざり方や出来上がった色を確認してみる。動物をつくってごっこ遊びなど粘土も遊び方は幅広く考えられます。
4.積み木
積み木もスタッキングカップと同じような遊び方ができます。最近では積み木のバリエーションは幅広いので、見立て遊びのバリエーションも増えそうです。そのほか、何か家や建物・動物などを作ったりする場合には空間感覚・構築またはバランス調整のなどの能力が育まれそうですね。様々な狙いをもってたくさんのアクティビティが考えられます。
まとめ「おうちSTEAM」で活躍するおもちゃのヒント
先ほどは実際に幼児にはどのようなおもちゃ・材料を選ぶと良いのかの一例を記載いたしましたが、そのほか市販のおもちゃや遊び方でのヒントになる活動を以下に記載します。各ご家庭の「おうちSTEAM」での参考になれば幸いです。
-比較
-並べ替え
-物事を順番に並べる)
-観察
-速度と距離
-原因と結果
-質問
-予測
-形、数字、文字の識別
-測定
-空間感覚
-問題解決
-構築またはバランス調整