現代のグローバル社会においてますます重要性を増している「英語」。多言語を話すことができることは、将来的に様々な国際的なキャリアを持つことにつながるといわれています。
また2020年より、小学校3、4年生から外国語活動の開始、小学校５、６年生は教科として定められたため、保護者は学校外でも英語教育に力を入れていき、未就学児の英語教育の需要は増していくのではないかと考えています。
近年、未就学児の人気の習い事に「英会話」が上位に入ってるのをみていると、日本人の子どもが乳幼児から英語を学ぶことは当たり前になっている世の中がもうそこに来ているのかと感じざる負えません。
今回は「2歳」という年齢にフォーカスしていますが、今後、「0歳」「1歳」「3歳」シリーズで書いてみたいと思います。
2歳から英語を学ぶ意味とは
最初に、子どもたちが2歳から英語を学ぶことが意味について考えてみたいと思います。良い、悪いということを言っているわけではないので、ご家庭にあった英語学習のスタートを切っていただく判断材料の一つとして参考になればと思い書いてみたいと思います。
なぜ、2歳から？ですが、この時期は母語を少しづつ話始める時期になります。
0歳から2歳になるまで2年間ほどのインプットがベースとなり、それがアウトプットにわかりやすく出始める時期。日本語でたくさん話しかけてもらった子どもたちはそれをベースに第二言語学習をスタートすることができます。
センテンスを塊ごと覚えることが得意な時期でもあります。なので意味は分からなくても音を上手にマネ(コピー)できたりもします。（逆に大人のように文法を学んでということはまだできない時期ではあります。）
意味はわからずもと音を聞いたままマネをしてすることができますので、発音という点においては早く始めるのと自分より発音がきれいだとか感じられる保護者の方も多いかもしれません。
子どもたちが「2歳」から「英語」を学ぶ方法について
次に子どもたちが2歳から英語を学ぶ方法について考えてみましょう。
英語を学ぶ際、大人の場合は本などを読んだり座学などで比較的早く理解はできます。ですが、子どもたちの学び方は発達・成長に合わせたまた違ったアプローチの方が必要かと考えます。
当たり前ながら、基本は楽しく学ぶことです。
以下に子どもたちが楽しみながら英語を学ぶ方法をいくつか紹介します。
絵本の読み聞かせ
英語の絵本の読み聞かせは、子どもたちが英語に親しむための良い方法です。言葉・物語に興味を持ち始めている時期に英語の絵本を読むことで、子どもたちは英語の音やリズムに慣れることができます。また、絵本に登場する単語やフレーズを覚えることができるため、語彙力の向上にもつながります。
歌やリズム遊び
歌やリズム遊びは、子どもたちが楽しみながら英語を学ぶことができる方法です。英語の歌を歌ったり、リズム遊びをしたりすることで、英語の音やリズムに慣れることができます。また、歌詞やリズムを覚えることで、英語の発音やアクセントを身につけることができ
未就園児対象のサークル（プレイグループ）への参加
英語を話す人たちと一緒に遊ぶことで、子どもたちは英語を自然な形で学ぶことができます。プレイグループに参加することで、英語の聞き取りや話し方を身につけることができます。また、プレイグループで英語を話す人たちと交流することで、英語の文化や習慣にも触れることができます。
テレビ番組や動画
英語のテレビ番組や動画を見ることも、子どもたちが英語を学ぶための方法の一つです。
※年齢によっては動画ではなく、BGM程度にかけ流してもいいかもしれません。
子どもたちは映像に興味を持ち、英語の音声と映像を結びつけることで、英語を自然な形で学ぶことができます。また、TV番組や動画に出てくる単語やフレーズを覚えることで、語彙力の向上にもつながります。
以上の方法を取り入れながら、英語に接することができます。ただし、英語を学ぶことは一朝一夕にはできません。継続的に取り組むことが大切です。
親が英語教育に取り組む際のポイント
また、英語を学ぶ上で保護者ができることもあります。以下に、保護者が英語教育に取り組む際のポイントをいくつか紹介します。
- 親自身が英語に親しむ
親自身が英語に親しむことで、子どもたちも英語に親しむようになります。英語の絵本を読んだり、英語の歌を歌ったりすることで、親子で楽しみながら英語を学ぶことができます。 - 日常的に英語を使う
日常的に英語を使うことで、子どもたちは英語を身近に感じることができます。例えば、家庭内でのコミュニケーションに英語を取り入れたり、買い物の際に英語での会話を試みたりすることができます。
- 専門家の助けを借りる
英語教育に関する専門家の助けを借りることもできます。英語教室やネイティブ講師を利用することで、子どもたちはより正確で流暢な英語を身につけることができます。また、専門家のアドバイスを受けることで、効果的な英語学習の方法を学ぶことができます。 - ポジティブなアプローチを心がける
英語学習は時間がかかるものであり、すぐに上達することは難しいかもしれません。しかし、ポジティブなアプローチを心がけることで、子どもたちは英語学習に前向きな姿勢を持つことができます。子どもたちが楽しんで学ぶことができるように、繰り返し練習することや、失敗を恐れずに英語を話すことを奨励することが大切です。 - 長期的な目標を設定する
英語学習は長期的なものであり、目標を設定することが重要です。目標を設定することで、子どもたちは英語学習に向けて努力を続けることができます。目標は、TOEFLやIELTSのような英語試験の合格、海外留学、英語でのプレゼンテーションの成功など、様々なものがあります。子どもたちにとって適切な目標を設定し、共に取り組むことで、英語学習のモチベーションを高めることができます。
未就学児の英語教育はサポートが必要です。感情をコントロールするのが難しく、集中力も限られている中で、子どもたちの年齢別の特性・成長を理解し、なにが出来て何ができないかを把握する必要があります。その中で私たちは子どもの興味を引き付けるために何ができるのかを考えてアプローチしていく必要があるということです。
乳幼児期の英会話は効率が悪いといわれることもあります。やり方次第では効率は悪いかもしれません。ですが、未就学児の特性を知り、その時にどのように英語のインプットをしていくか、その違いで発語(発話)ができるかどうか、英語の定着までの期間が変わってきます。
2歳からの英語学習は、子どもたちにとって非常に有意義なものです。子どもたちが楽しみながら英語を学ぶことができるよう、親がサポートすることが大切です。親が英語教育に積極的に取り組むことで、子どもたちの将来の可能性を広げることができます。是非、子どもたちの英語学習をサポートするために、上記の方法を参考にしてみてください。
